« さて、はじまり | Main | 彗星物語 »

June 26, 2004

CONCRETE JUNGLE

「バージン」(白夜書房、'85)収録。
病室で退屈している女の子を描く四ページのスケッチ。女の子の友達が病室にはこびこんでくる観葉植物の鉢植に、女の子は「ドラえもんの続きがよかったなあ」とぼやく。

植物が繁茂する部屋、というのは作者がこの後も何度か描いた光景だ。「PINK」や「うたかたの日々」、短編「図鑑少女」の図書館の中で夢想されるジャングルなんかも。都市の中の野生としての、部屋の中の植物。

鉢植の植物を見て、女の子は「この子達 はっぱが大きいのに 根っこのとこがせますぎない?」と心配する。彼女は病室の自分と鉢植の植物を重ねて見ているように思える。

「あの根っこの部分が 四次元をとおってジャングルにつながってるんぢゃないかなあ」

閉息感を救うのがドラえもんの「四次元」。ここにはわたしたちがマンガを読む理由の一端がさりげなく示されているよーな気がする。

|

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40307/842484

Listed below are links to weblogs that reference CONCRETE JUNGLE:

Comments

Post a comment