赤ヒ靴
「バージン」(白夜書房'85)所収。
女子高生がショーウィンドウの赤い靴をみつめてたら、見知らぬ男性に声をかけられ、靴を買ってもらっただけでなく食事まで誘われてしまった。言われるままにディナーを食べてるうちに、彼女はどんどん恐くなって行く。
援助交際なんて言葉は(たしか)まだなかった頃の、女子高生危機一髪ストーリィ。
赤い靴をはいた女の子は異人さんにつれてかれちゃうわけだが、それでも赤い靴は欲しくなるわけですな。
男性から逃げ出す時にとっさに出た台詞が「お父さん!」なのがちょっと面白い。
相手を「お父さん」と呼ぶ事で、性的な場面から逃れようとする。
そうやって女の子は"家の外"から"家の中"に逃げ帰ったけど、赤い靴は手もとに残った。それは小さな冒険のしるし、だ。
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