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June 29, 2004

東京の灯よありがとう

「ボーイフレンドisベター」(白泉社'86)所収

大学受験を控えた地方都市の女子高生。BFが突然東京の大学を受験すると言い出したので、彼女は動揺する。

高野文子の短編で「あぜみちロードにセクシーねえちゃん」てのがあります(「絶対安全剃刀」白泉社刊・所収)。田舎の女子高生が、密かに東京への脱出と自立を固めている…という話。
それをちょっと思い出した。

新潟出身の高野文子ならともかく東京っ子の岡崎さんがこういう話を描くのは無理があるんじゃ、という気もするが、"地方都市の高校生カップル"の空気はけっこうそれらしく描かれてます。

「駅前に丸井はあるし
ここだって東京にあるもんけっこうあるわ
そんなわざわざー」
「セコイ東京のミニチュア
もううんざりだよ」

東京へ出て行くと言うのは、平和な温気に満ちた家族の場所から脱出するということでもある。この作品の"地方都市"と"東京"の関係は、"家族の場所"と"私(たち)の場所"の関係でもある。

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