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July 21, 2004

ドッペル・ゲンガー

「ボーイフレンドisベター」(白泉社'86)所収

自分そっくりの子と暮らす女の子のおはなし。
そっくりの姉妹、あるいは双子かと思いきや、古くからの知人によれば彼女に双子はいないという。では、彼女たちは何なのだろう?

かつてアンディ・ウォーホルは、一つのイメージをシルクスクリーンで繰り返すことでイメージがはらむ通常の意味を無化し、イメージ自体に奇妙な謎をはらませた。
ウォーホルの作品と同じように、お互いがそっくりの女の子(たち)は、ひとつの容姿を反復する事で、重くてややこしい"個の内面"から自由になっているように見える。"内面"がある場所には、かわりに奇妙な謎がある。

岡崎さんが音楽のような漫画を描くことを一つの目標にしていたというのはよく言われることだけど、この作品は音楽的な作品への志向がよく表れている気がする。

彼女と私で
お仕事は半分 お給料も半分
おしゃべりは2倍 お皿の数も2倍
彼女がお昼ねの時 私はお仕事
私がお散歩のとき 彼女はお料理
すべてがはんぶんこか
2倍されるの

リズミカルなネームにそって、彼女たちの休日の一日が描かれる。作品を作っているのは物語ではなくてリズムとイメージの断片だ。とても音楽的だという気がする。

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